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4冊目 『ボクの穴、彼の穴』

どうも、『1059』です。

今回は、外国の絵本の紹介をしたいと思います。


『ボクの穴、彼の穴』

4冊目 『ボクの穴、彼の穴』

著者 : デヴィット ・ カリ
定価 : 1,575円 (税込み)
発行年月 : 2008年12月10日

英語でA book about peace と紹介される本書は、
戦場の塹壕に取り残され、お互いへの恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる2人の兵士の物語です。

物語は、塹壕に取り残された片一方の兵士の視点から語られます。
相手がそもそも生きているのかも分からない状態で、
相手への恐怖を抱き続けます。
最終的には、『もう戦争をやめよう』というメッセージを込めた手紙を、
相手の塹壕に投げ入れて、物語が終わります。

面白いのは、主人公の兵士と、敵の兵士が、
合せ鏡のように、同様の行動を続けることです。
両方とも、もう戦意がなく、争いをやめたいと心底願っている。
それでも、『油断したら殺される』という猜疑心が、
二人を塹壕に留まらせます。

この物語では、自分の中の『猜疑心』こそが、真の敵と言えるでしょう。


僕がこの物語で一番、『グッ』っときた一文は、

「ボクはじゅうぶん待った。もういい」


この本のオススメ度は、

☆☆☆★★ (3点)

教訓の深い、良い絵本だと思います。


これからはちょくちょく絵本も取り上げていきたいと思います。
では、次回。





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2010年05月23日at19:16
Posted by 1059
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